
私は国際結婚をしてはや5年になるのですが、ここにきてふたり目の子供が無事産まれ、金はないけどそれなりに幸せな生活をエンジョイしている。
妻は妻で日本語も問題ないレベルにまで上達し、子供に対しても日本語であやしたり叱 ったりしている。 出会った当初は、とてもこんなふうになるとは想像もしていなかった。
結婚当初はやはり、言葉の問題は無視できなかったね。 だって、伝えたいことが伝えられないのだから。 こんな歯がゆいことってあるのか?!
私も当初は、双方が相手国の言葉を勉強していけば、そのうち落ち合うところがあるだろうと考えていたが、気がついてみれば妻の勉学の量がはるかに多かったみたいだね。
思い起こせば、最初は近くの先輩格の中国人女性宅にお邪魔をして日本語の学習もしたっけ。 私たちの場合、本当に先生に恵まれた。
今ではもう近くにはいないのだが、東京大学に留学をして地元国立大学の大学院に籍を置く中国人の方が妻の先生だった。 言葉というものを理論的に捉えているから、私が教えるよりもきちんと言葉を教えていた。
学歴などという言葉が似合わない私の妻だが、それでも教科書を片手にいつどこにいても出してきては私にこれはどういう意味かと聞いてきたりしたね。 だけど、教えられそうでこれがまた教えられないんだ。
『なぜ?』って? 皆さんならこれをどういうふうに説明する?
周囲の人から、『君はあまいねぇ。』 この場合に使う『あまい』というのはどういう意味か? 私は言葉にならなかったね。
『ウウウウウッ・・・、そ・れ・は、つまりあまいんだよ。』
『あまいからあまいんだよ。だから前から言ってるだろ。』
逃げるのに精一杯ですね。
自国語を外国人に教えるというのは、こんなにも難しいものかという一節でした。
でも、俺たちは幸せだぜ!